恣意の心臓

標準語を喋る関西人です。独り言。

手紙の下書き

拝啓

 

お誕生日おめでとう。

直接言えないのは残念ですが、子から母に手紙を書くのはこんな時にしか書けないと思って筆を走らせています。

 

お誕生日おめでとう。

ありがとう。もう23歳になりました。

 

2週間近く家に篭っておりました。

まだまだ部屋の中ではボロボロのTシャツにユニクロの短パンを履いてクーラーガンガンで過ごしてます。

 

療養期間が終わり、久しぶりに外の空気を吸おうとベランダに出たらもう夏とは言い難い気候になっており、私だけ置いてけぼりにされた気分でした。

 

元気にしてますか。

2回も仕送りありがとう。

久しぶりにママの字を見たら帰りたくなりました。

 

秋は空が高くなると言いますが、

見上げてみても空一面が見える場所は少なくて空の高さを感じるのは難しいこの街に

私もいよいよ住み慣れてきました。

 

一生大阪の夏は終わることがないんじゃないかと思うくらいうだる季節も終わりがちゃんとくるんだと実感し、悲しいんだか嬉しいんだか分かりません。

 

季節の変わり目にも匂いがあるはずなのに

今はそれも感じられなくて非常に残念。

 

そろそろちゃんと職を手につかなければと焦る今日この頃。

やっと就職活動を始めようと思い腰を上げたところです。

 

相変わらず部屋は満足に片付けられないし、

食器は使うものがなくなってから洗う日々ですがそんな生活にも愛着が湧いてきて困ります。

 

GW、お盆と来て、

次に実家に帰る口実が正月しかないことに気づき暦は人を一人で成長させるのが随分と好きなんだなと実感しております。

 

実は母の日に手紙を送ろうと思い、2回か3回書き直して結局出しませんでした。

ママの誕生日にも手紙を書いたのですが送れずじまいでした。

 

事あるごとに手紙を書くのですが

書いて満足してしまいます。私らしいですね。

 

また帰ります。